《唐沢好男教授(電子工学科・AWCC)がIEEE Fellowに昇格》
2010年1月1日付で、唐沢教授が
contributions to the measurement and modeling of propagation effects in radio communication systems
(無線通信システムにおける電波伝搬現象の測定とモデリングへの貢献)にて、
IEEE Fellow昇格が認められました。
IEEE FellowはIEEE(米国電気電子学会)の最高グレードとして
The Fellow Grade is the highest award IEEE can bestow upon its members,
and it recognizes unusual distinction in the profession.
It is only conferred only by invitation of the Board of Directors
upon a person of outstanding and extraordinary qualifications and experience.
と位置づけられています。
表彰式は、2010年7月11-17で行われる
the 2010 IEEE APS International Symposium (Toronto, Ontario, Canada)
で行われます。
受賞内容の詳細:
唐沢教授は、1980〜1990代、衛星通信の電波伝搬、特に、海面反射フェージン グ、対流圏シンチレーション、降雨減衰、移動体衛星通信伝搬に関する理論研 究やモデリング研究を精力的に行い、IEEEの論文誌Trans. AP, Comm, GRS, VT などに多数の論文を発表した。この成果をベースに、無線通信の国際標準化機 関であるITU-R (当時のCCIR)に電波伝搬劣化推定法を提案し、海面反射フ ェージング、対流圏シンチレーション、降雨減衰、移動体衛星通信伝搬のいず れもが、世界標準となる勧告手法に採用された。そのうち、海面反射フェージ ング、対流圏シンチレーション、移動体衛星通信伝搬の各モデルは、現在も標 準手法(ITU-R勧告手法)として世界中の無線通信の回線設計に利用されてい る。これらの実績と、最近の広帯域移動通信伝搬モデリング、MIMOの研究を含 めた電波伝搬研究の総合的な貢献が評価されてのものである。
認定証