電子情報通信学会 論文賞

下記2編の論文が、電子工学及び情報通信に関する学問技術の発展に貢献する優秀な論文として、 平成17年度(第62回)の電子情報通信学会論文賞を受賞しました。

受賞日 平成18年5月27日



【受賞論文(1)】
著者:唐沢好男、下条則之(電通大:現パナソニックモバイルコミュニケーションズ)、和泉隆亮(電通大:現NTTドコモ)

論文名: Modeling and Analysis of OFDM Transmission Characteristics in Rayleigh fading Environment in Which the Delay Profile Exceeds the Guard Interval

発表論文誌:英文論文誌 Trans. Comm., 2005年7月

論文概要:移動通信における信号遅延の広がりが一定期間(ガードインターバル)を超えるような 厳しいマルチパス環境での、OFDM伝送特性劣化の定量的評価を可能とする電波伝搬モデル を世界に先駆け構築した。「電波伝搬」と「通信方式」をキーパラメータを介して汎用的に 結びつけるこのモデルの完成により、広帯域移動通信伝送特性評価の基礎技術を確立した。

論文内容と受賞理由

受賞論文pdf

賞状と賞牌

授賞式写真


【受賞論文(2)】
著者:井上 隆(KDDI研究所)、唐沢好男

論文名: レイリーフェージング環境における広帯域信号のレベル変動に関する理論解析

発表論文誌:和文論文誌B, 2005年9月

論文概要: 無線リンクが見通し外となるレイリーフェージング環境における伝送信号の瞬時レベル変動特性を理論解析により求める方法を提案した。これまで、広帯域信号に対する瞬時レベル変動の分布関数を求める理論に十分なものが無く、計算機シミュレーションによってその特性を調べたものが殆どであった。本論文は、伝送信号の周波数スペクトルを微小帯域に分割して微小帯域を要素とする相関行列を生成し、固有値解析で求めた固有値の分布によって伝送信号の瞬時レベル変動特性を表現できることを明らかにした。これにより、周波数相関特性が明らかな伝搬モデルに対する伝送特性解析が可能となった。

論文内容と受賞理由

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賞状と賞牌

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