《唐沢研へようこそ》

 研究室での生活は、学部の勉強のフェーズから、研究のフェーズに変わります。研究には才能(ability)が必要です。 アインシュタインのような天才だけにその能力があるとすれば、我々の出る幕はないかもしれません (いや、自分ならという人、頼もしいです)。でも、もう一つの才能:セレンディピティ(serendipity: Serendip + abilityの造語)は、我々でも身につけることができます。
 「幸運は、それを待ち受ける心構えのある人のところに訪れる」はパスツールの言葉です。幸運(発明・発見)は 誰のところにでも来るわけではないといっているのです。

1964年のこと、アメリカのベル研究所のペンジアスとウィルソンは、 衛星通信用のアンテナの改良のために、アンテナを天に向けてその特性を測定していました。どんなに工夫しても、 僅かに存在する雑音を取り除くことができず、悩んでいました。
一方、既に天文学者の間には、宇宙は150億年前に非常に濃縮された物質のとてつもない大爆発で始まったと言う 荒唐無稽な理論(ビッグ・バン)が知られていました。
彼等は以前どこかで、ビッグ・バンが本当なら宇宙にその名残りの放射(すなわち雑音)が有るはずだと言う話を 聞いたことを思い出しました。もしかしたら、と調べていった結果、それはまさにそのものだったのです。
1978年、彼等はビッグバンの証拠を発見したことで、ノーベル物理学賞を受賞しました。

 近付いてきた幸運の女神を捕まえる力、それこそが研究に欠かせない能力、セレンディピティです。 君たちのすぐ近くにも、チャンスの女神は来ているかも知れません。待ち受ける心構えを大切にして下さい。
グッドラック!!





《方針》

 新しいことをする

 

〔個人としての独創性:その人でなければ、できないこと〕

〔集団としての独創性:この場所で生まれた芽を世代を越えて大木に育てる〕

 役に立つことをする 〔ただし、目先のことではなく、広い視野に立って〕
 成果を論文として発表する

《概要》

21世紀のマルチメディアモバイル通信の発展の基礎になる「 ワイヤレス情報通信」、特にその伝送技術(物理レイヤー)の研究を行なっています。アンテナ・電波伝搬・システムの境界領域(Frontiers)に、面白いテーマがたくさんあります。キーワードは、伝搬理論、MIMO、次世代ワイヤレス通信、ITS(高度道路交通システム)の車車間通信・路車間通信、人体通信、近傍電磁界通信、ベースバンド無線などです。ソフトウェア無線(Software-Defined Radio)・コグニティブ無線(Cognitive Radio)・ベースバンド無線(Baseband Radio)が一体化した環境適応通信を通信未来系と捉えています。

《具体的なテーマ(やっていること、やりたいこと)

最近の研究概要

最近の研究紹介記事等

《博士学位論文

森本 勇樹君(H27.03)
タイトル:環境適応型ベースバンド無線に関する研究


高崎 和之君(H26.09)
タイトル:近距離電磁界伝送に関する研究


大島 一郎君(H25.09)
タイトル:移動通信用アンテナの電波反射箱を用いた評価法に関する研究


王 軼君(H24.09)
タイトル:Study on Multipath Propagation Modeling andCharacterization in Advanced MIMO Communication Systems
(MIMO通信システムにおけるマルチパス伝搬モデルと特性解析に関する研究)

Le Dinh Thanh君(H23.03)
タイトル:Wideband Compact Antennas for MIMO Wireless Communications
(MIMO無線通信のための広帯域コンパクトアンテナに関する研究)

篠沢 政宏君(H22.03)
タイトル:MIMOコンパクトアンテナおよびその特性評価環境の構築に関する研究


佐々木 進君(H22.03)
タイトル:高速フェージングに耐性を有する高効率STBC伝送方式に関する研究


竹本 淳君(H21.09)
タイトル:トータルレコーディング技術を用いた地上デジタル放送波の精密伝搬測定法と伝搬劣化対策に関する研究


Supawan Annanabさん(H20.09)
タイトル:Study on MIMO-STBC Adaptive Array for Multi-User Communication Systems in Fast Fading Channel


鶴田 誠君(H20.03)
タイトル:MIMO無線通信システムのおける伝搬チャンネルモデルに関する研究


Nordin Bin Ramli君(H20.03)
タイトル:Study on Subband adaptive arrey for Space-time codes in Wideband channel
(広帯域無線通信における時空間符号化伝送のためのサブバンドアダプティブアレーに関する研究)

北川 淳一君(H18.12)
タイトル:Wireless Baseband Transmission -Proposal and Experiments of a New Wireless Transmission Scheme
(WBT(無線ベースバンド伝送)−新しい無線伝送方式の提案と実験)

Pubudu Sampath Wijesena君(H18.03)
タイトル:A Study on Adaptive Array Antenna for OFDM Mobile Reception
(OFDM移動体受信用アダプティブアレーアンテナに関する研究)

Hoang Huy Pham君(H18.03)
タイトル:A Study on MIMO Beamforming for Wireless Communication Systems in Frequency-Selective Fading Channels
(周波数選択性フェージング環境における無線通信システムのためのMIMOビームフォーミングに関する研究)

Tran Xuan Nam君 博士(工学)の授与 H15.09(唐沢研第1号)
タイトル: Subband Adaptive Array for Mobile Communications with Applications to CDMA Systems
(サブバンド信号処理型アダプティブアレーの理論解析とCDMA移動通信への応用に関する研究)

 

《卒業論文

卒業研究一覧

 

《研究発表論文》  論文リスト (主に2000年以降が研究室の成果)

[著書]  [研究論文] ,[国際会議] ,[解説・評論]  [口頭発表]

 

 

 

ements.htm#kaisetu">[解説・評論]  [口頭発表]